東日本大震災からちょうど10年が経過し、
各地で行事が行われました。
地震が起きた当時のことは、よく覚えています。
私は院内で、診療中でした。
どなたか、患者さんの歯を触っている最中でしたが、
めまいようような、ゆっくりした揺れを感じました。
手を止めて周囲を見渡したところ、
スタッフも皆、へんな顔をしていました。
初めて経験した、長周期振動でした。
院内に吊り下げていた装飾が、
ゆっくりと揺れていることに気がついて、
どこか遠くで大きな地震が起きたのでは?
どこだろう?
と胸騒ぎがしました。
そんな状況を、はっきり覚えています。
当院では、そうした大地震の対策の一つとして、
緊急地震速報装置を設置しています。
緊急地震速報が出た際に、
患者の皆さまにも聞こえる大きな音で、
アナウンスが流れます。
(もちろん、皆さまがお持ちのスマホからも、
警報音が出ると思います。)
今までで一度だけ、
気象庁から誤報が出た時に、作動したことがあります。
10年前の東日本大震災の後に設置したものですが、
さきほどテスト運用をしたところ、
ちゃんと動作確認がとれました。
その他、診療上の手順や避難誘導等、
スタッフともども訓練および確認を行いました。
こうした見直しをする、いい機会になりますね。
来て欲しくない大地震ですが、
万が一に起きた時に迅速で正しい行動が出来るよう、
研鑽を積み重ねて参ります。